ICRP勧告批判

-Publication146 は被災者に被ばくの受容を説く偽の伝道書である-
-「原子力災害対策指針」及び「子ども脱被ばく裁判の一審判決」の誤りも指摘-

松田文夫 著

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 1.批判第一 法律違反
  1.1 法律の規定
  1.2 ICRP勧告の規定
  1.3 ICRPの成り立ち
  1.4 PUB1からPUB103まで  

 
2.批判第二 拍子抜け
  2.1 PUB146の全訳と各個批判
  2.2 拍子抜け

 
3.批判第三 20mSvの強要
  3.1 事故当時の原子力防災対策
  3.2 避難基準20mSv
  3.3 学校再開基準20mSv
  3.4 PUB146のハシゴ外し

 
4.批判第四 原子力災害対策指針と一審判決の誤り
  4.1 スクリーニングレベル13,000cpm
  4.2 安定ヨウ素剤の投与指標100mSv
  4.3 「子ども脱被ばく裁判」の一審判決の誤り

 
5.批判第五 事故の歪曲
  5.1 チェルノブイリ原発事故
  5.2 福島原発事故

 
6.批判第六 偽の伝道書
  6.1 放射線防護文化
  6.2 専門家の不信

 
7.今後に向けて







 

 国際放射線防護委員会の大規模原子力事故に関する「2020年勧告146」は、「放射線防護文化」を掲げて、国及び事業者の事故の責任を隠蔽し、被災者に被ばくの受容を説く、偽の伝道書である。
 国の「原子力災害対策指針」において、安定ヨウ素剤の投与を怠った失態を追認するため投与の基準が削除されたこと、また、除染のスクリーニングレベル13,000cpmは誤りであることも指摘する。
 この「指針」を妥当とした「子ども脱被ばく裁判」の一審判決は意図的な誤審であり、国をあげて被ばく安全神話の普及に励んでいることを明らかにする。


  


ISBN 978-4-8427-0375-6

定価 1,980円(本体1,800円+税)