「物理学の理論的系譜」

全分野を3系列に分けそれらの相互連関を論ずる

菅野礼司・南原律子 著

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古書

 まえがき

序論 物理学の諸分野の相互連関―3系列の理論的系譜―
 
第1部 時空記述の分野
 序章                            
 第1章 力学                                   
 第2章 解析力学                    
 第3章 電磁気学                     
 第4章 特殊相対性理論                       
 第5章 一般相対性理論                  
  
第2部 状態記述の分野                  
 序章                          
 第1章 熱学                                      
 第2章 熱力学                                   
 第3章 分子統計力学                             
 第4章 量子統計力学                              
 第5章 物性論                     

第3部 統一記述の分野
 序章                           
 第1章 光学・波動論                                
 第2章 量子論                                    
 第3章 場の量子論                              
 第4章 素粒子論                                 
 第5章 宇宙論                                 

終論 自然科学の性格と理論転換の論理           
  
参考文献
 物理学の各分野の成立には、歴史的にも論理的にも必然的な関連がある。その相互関係を考察することにより、物理学の鳥瞰図を描くことを試みた。物理学の全分野は、以下の三つの系列に分類できることを示し、その論拠を論理的・歴史的に展開することで、各分野間の相互連関を提示した。
 物理学理論の3系列:
1)時空記述の分野(物質と場の運動法則を時間・空間的に追求)
2)状態記述の分野(時空を捨象した多体系の状態変化と法則に着目)
3)統一記述の分野(1,2を統一して、状態変化を時空的に追求)
これら系列間のつながりを模式的に表し、その模式図から、各分野の理論的役割と相互連関が一つの系列内にとどまらず、他の系列へも影響を及ぼしあって、全体で一つの体系を構成している様子がわかる。この鳥瞰図的構図を見ることによって、物理学全体の理論的構図が浮き彫りになり、新たな視野が開けるであろう。



ISBN 978-4-8427-0378-7

定価 4,400円(本体4,000円+消費税10%)