「固体物理学(中)」

G.Grosso,G.P.Parravicini 著   安食博志  訳
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  • 目次


    • 結晶における励起子,プラズモン,誘電遮蔽
    • 相互作用する電子−原子核系と断熱原理
    • 結晶の格子力学
    • 結晶による粒子の散乱
    • 金属の光学的性質と輸送の性質
    • 半導体と絶縁体の光学的性質

      著者の豊富な経験に基づいて独自の視点から再構成した,固体物理学の新しいタイプの教科書である.対象としているのは学部学生や大学院生であるが,高度な内容やトピックスが含まれているにもかかわらず,初等的な電磁気学,波動力学,量子力学の知識だけで十分本書を読みこなすことができる.教育的な観点から,固体物理学の重要な概念や考え方が理論的かつ明瞭に説明されているが,その数学的手法も初等的なレベルから段階を踏んでいる.
     また,理論的な説明だけでなく,これに対応した実験による測定値やグラフもバランスよく載せられている.なお,本文中や各章末に豊富な参考文献(教科書,総説,論文)が紹介されていて,さらに詳しく調べようとするときに非常に役に立つ.その意味で,本書は研究者にも有用である.
     本書の第7章では励起子とプラズモン,縦の誘電関数と金属の静電遮蔽を説明する.第8章で電子と原子核の相互作用を扱い,ヤーン-テラー効果やベリーの位相について述べる.第9章で結晶の格子振動を説明し,第10章で結晶によるX線回折,電子によるコンプトン散乱,中性子散乱について述べる.第11章では光学定数の一般論や金属の光学的性質のドルーデ理論,輸送現象とボルツマン方程式を説明する.第12章で,半導体や絶縁体の光学的性質を詳細に説明する.
                         

    ISBN 978-4-8427-0325-1

    定価 (本体4,800円+税)